ブックレビュー『セルフケアの道具箱』


今回は『セルフケアの道具箱』についてレビューします!


この本は、

  • 「なんだか漠然と生きづらい」
  • 「メンタルクリニックに行くほどじゃないけど気持ちがしんどい」


という人にぜひ読んでほしい1冊です!





この本を選んだ理由


この本に出会ったのは3年前で、新卒で入った会社でメンタルを病んでしまった頃でした。


パワハラ発言があっても業界的にそれが普通で、適応できない自分が悪いんだ…と気持ちが落ち込んでしまい、会社に行けなくなりました。


メンタルクリニックに行きましたが、運悪く全く話を聞いてくれないクリニックで途方にくれ、なんとかしたいと本屋にかけこんだときにこの本に出会いました!


この本は精神論ではなく、気持ちを軽くするワークがたくさん盛り込まれた実用的な本なので、当時の私にぴったりハマりました。

本のおすすめポイント

『セルフケアの道具箱』のおすすめのポイントをご紹介します!

すぐに実行できる100個のワーク


『セルフケアの道具箱』では、メンタルの不調から回復するワークがなんと100個も紹介されています!


とにかく今感じているしんどさを和らげるために即行でできるものから、生きづらさの根本となる原因にじっくり向き合うワークなど、多岐にわたります。


メンタルクリニックやカウンセリングを受けにいく手間が苦痛だったり、そこまでするつもりはないけど、今感じているしんどさをどうにかしたい、という方に本当におすすめです。



原因に気づく「スキーマ療法」

生きづらさの根っこは、幼少期や思春期に感じたモヤモヤや葛藤、いわば「傷つき体験」が原因だと言われています。


傷つき体験によって子どもの頃に満たされなかった欲求が、考え方の根っことなって生きづらさとして現れるのです。


「でも自分は虐待やいじめなどを受けていないから大丈夫!」と思うかもしれませんが、人間関係や社会生活を送るうえでネガティブな感情は必ず発生するものです。


そこで、丁寧に自分と向き合い、考え方のクセを知ることが重要となります。



たとえば、幼少期に「自分さえ我慢すれば…」「ちゃんとしないと…」という傷つき体験をした人は、

大人になってからも”呪いの言葉”としてこれがつきまといます。(実際私も悩んでいます)


これが生きづらさの根っこにあるので、何かうまくいかなかった時に「まあそういうこともあるよね〜」ではなく「自分はちゃんとしていないダメな人だ!」と落ち込んでしまうのです。


考え方のクセって厄介ですね…。



でも、原因がわからないものには対処できないし、うまく付き合っていくこともできないので、まずは原因を知ることが大切です!そうすれば、自然と心がとても軽くなります。

”呪い”から”希望の言葉”へ変換する


考え方のクセに対処するワークとして「呪いの言葉に反論する」「健全な誰かに助けてもらう」という方法があります。

それぞれ紹介します!

呪いの言葉に反論する


まずは、呪いの言葉から自分を解放することが大切です!


先ほどの話を例に、「ちゃんとしないと…」という呪いがあったとします。

その場合は、【いやみんなそんなにちゃんとしてなくない?】【そもそもちゃんとって何?そんな完璧な人いる!?】ときつめに反論します。


反論する時は、頭の中で考えるだけでなくてスマホにメモをしたりノートに書いたりしましょう。


形にすることでより効果を発揮します。

「健全な誰か」に助けてもらうイメージをする


「健全なだれか」というのは、自分の味方でいてくれる人だけでなく、実際話したことがない人物や実在しない人でもOKです!


私の場合は、いつも味方になってくれる姉や、好きな漫画のキャラクターである宇宙兄弟の「日々人」を思い浮かべています。笑


「あの人ならなんて声をかけてくれるだろう?」と考えることで、自分の中にはなかったポジティブな言葉が浮かびます!


また、客観的に自分をみれるので「なんでそんな自分を苦しめてるんだ!」「十分がんばってるよ!」と思えて、自然と心が軽くなります。


心に響いた箇所


この本を読んで「なるほどそんな考え方があるのか!」と思ったのが、「インナーチャイルドを守る」という考え方です。


インナーチャイルドというのは、大人になっても心にある「幼い頃の自分」のことです。


このインナーチャイルドを呪いの言葉から守ることが、自分を大切にすることに繋がります。


「自分を大事に」と言われても、あまりピンとこないしじゃあどうすれば…?となりがちですが、

小さい頃(だいたい3歳くらい)の自分だと想像しやすいし、愛着が湧きます。


3歳くらいの小さい自分が「ちゃんとしないと」「自分さえ我慢すれば」なんて言葉に苦しめられているのって、想像したらめっちゃかわいそうですもんね。


大人の自分が小さい頃の自分を守るイメージをすることで、大事な自分を守るんだ!という意識が強くなります。


まとめ『セルフケアの道具箱』は”読む精神安定剤”


『セルフケアの道具箱』は、まさに読む精神安定剤だと思います。


心をケアするワークがたくさん盛り込まれているので、私は気分が落ち込んだ時はこの本を読むようにしています。


漠然とした生きづらさやしんどさを抱えている人に、ぜひおすすめです!


タイトルとURLをコピーしました